福岡県二日市温泉の高級亜温泉旅館「大丸別荘」の山田真前社長が3月12日に死亡したと発表されました。遺書のようなメモも見つかっているため、自殺の線で捜査中となっています。
山田真前社長は浴槽の湯換えを怠っていた事件発覚後、3月2日に大丸別荘の社長を辞任、8日には県から刑事告発され捜査が開始。
ネットやマスコミからフルボッコにされ、山田真前社長への誹謗中傷が過熱していた中での12日の訃報となったため、匿名掲示板での誹謗中傷や、週刊文春の記事がひどいと物議をかもしています。
山田真大丸別荘前社長が自殺
山田前社長の死亡報道では、遺体が発見された状況も詳細は明かされていませんが、遺書のようなメモも見つかっているということで状況的に自殺である可能性が高いということです。
報道の内容
12日午前6時55分ごろ、筑紫野市内の山道で前社長の遺体を通行人が見つけ、110番した。駆け付けた救急隊員が、その場で死亡を確認。検視の結果、同日午前6時ごろに亡くなったとみられる。近くには前社長が使っていた車が止まっており、車内から遺書とみられる紙が見つかった。
Yahoo!ニュース
- 3月12日午前7時ごろに筑紫野市内の山道で通行人が山田前社長の遺体を発見し通報
- 救急隊が駆けつけたがその場で死亡が確認された。
- 死亡時間は発見前の6時ごろ。
- 近くには前社長の車が停められており、車内から遺書のようなメモが見つかった。
遺体の状況については明らかにされていません。遺体発見場所が山道であったこと、自殺である可能性が高いことを考えると、首を吊って亡くなっていたというのが一番考えられる状況でしょうか。
関連記事:大丸別荘社長の山田真はどんな人物?「取材にダンマリの謎」
お湯替え事件への週刊文春記事がひどいと物議「怖い怖いと怯えていた」
山田真前社長の自殺動機は何だったのでしょうか。本人が亡くなってしまった以上真実はわかりませんが、今回の一連の事件を受けてかなりのバッシングを世間から受けていたことも事実です。
その中で週刊文春の記事が特にひどいと、物議をかもしています。

文春、すでに記事を削除
最後の一言がキツすぎる・・・
一一温泉の利用客に対してどう思っている?
「お客様には本当にご迷惑おかけしました。今回のことで指導を受けて昨年12月から、清掃の業者と新しく契約して、ちゃんと湯を入れ替えて営業しています。今は、もう、ホントにちゃんと営業して
ますから!」
入れ替えが必要なのは、社長の性根のようだ。
(「週刊文春」編集部/週刊文春2023年3月9日号)
週刊文春、この記事を締めくくる最後の一言『入れ替えが必要なのは、社長の性根のようだ。』は流石にひどいです。これが大手週刊誌が書いた記事で世の中に出ると考えるとゾッとします。
そしてこの記事へのコメント欄にも、記事に対する感想が週刊文春に寄せられていました。

確かに悪いことをしてしまったが、まだやり直せたはずなのにご冥福を祈ります。てか、マスコミが必要以上に騒ぎ立て過ぎたからだろうメディアは少しは責任感じろ。

ご冥福をお祈りいたします。あれ、さっきまであった「週刊誌怖い、社長のトンデモ言い訳」の記事はどこに行っちゃったのか。週刊誌コワイ!
先ほどの匿名掲示板に書き込みのあった「文春、既に記事を削除」と書いてあるのも、この「週刊誌怖い、社長のトンデモ言い訳」の記事を指しているものと思われます。
削除された記事は、12日の山田真前社長の死亡報道後に、新しい【湯の交換年2回問題の前社長が死亡〉「指示は全て私がしていました」福岡・老舗旅館前社長が生前、記者に語っていたこと】という記事に置き換えられていました。
そして、差し替えられた記事の最後は「入れ替えが必要なのは、社長の性根のようだ。」から、「この取材から3日後、社長を辞任したのだった。」へ、言い換えられていました。
明らかに、山田真前社長の自殺が発覚し、記事内容が山田真前社長を中傷する内容だったため、週刊文春が慌てて差し替えたものと思われます。
週刊文春が山田前社長を取材したのは2月27日。この日は約束の時間に現れなかった山田真前社長は、記者に遅れて電話をかけ、「いや怖い怖い。週刊誌は怖いから面会は勘弁して!」と対面での取材を拒否し電話での取材に応じたそうです。
かなり週刊文春に対して警戒し恐怖感があったようですね。
この取材記事は3月9日に記事が出されています(現在は削除)。
四六時中記者がストーキング
匿名掲示板には、山田前社長に対する記者による過度の取材について書き込まれていました。

九州朝日放送がしつこく取材しに行ってたな
業務中、土日に関わらず家の前で
他にもストーキングしてるカメラマンと記者おったし
九州旭の大丸別荘に対する記事を確認すると、現在は特に行き過ぎた表現はありませんでしたが、業務中や休日問わず、自宅にも来ていたということで、休まるときはなかったでしょう。
衛生管理上のルールを破り虚偽報告までしていたため報道されるのは仕方ないですが、過度な取材により負っていた精神的負担は計り知れないと思われます。
山田真前社長の自殺場所
遺体が発見された場所については、「筑紫野市内の山道」と報道されていますが、それ以上の詳細な情報がありません。
「筑紫野市内の山道」を地図で見ていきます。

地図中央のJR鹿児島本線を中心に東西に山域が伸びている筑紫野市。遺体が発見されたのは山道ということで、東側か西側のどちらかの山中の山道で発見されたものと思われます。
死亡推定時刻は12日の朝6時ごろ。明け方に一人、家を出て人里離れた山中に入って行ったのでしょうか。通行人が発見しているため車のおける車道からさほど離れていない場所で発見されているのか。詳細は明かされていません。
車内にあった遺書
遺体が発見された近くに停められていた車内には、遺書のようなメモが残されていたといいます。
そこには、「申し訳ない。全ては自らの不徳の致すところ。あとは頼む。」と書かれていました。
山田真社長には家族がいるという情報はありませんが、これから旅館を再建していく社員を残して、なぜ死を選んでしまったのでしょうか。
警察は、公衆浴場法違反への捜査引き続き行なっていくと発表しています。
今後の大丸別荘
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