1月2日20時ごろに福島県郡山市で乗用車と軽自動車が衝突する事故が発生し、乗用車を運転していた高橋俊(25)容疑者が逮捕されました。追突された軽自動車は横転・炎上し、乗っていた4人が遺体で発見されたこの痛ましい事故の情報をまとめていきます。
事故の概要
追突された軽自動車に乗っていた4人が死亡したこの事故。大手マスコミが報じ、大きな話題となっています。
福島県郡山市の市道交差点で、乗用車と衝突した軽乗用車が横転して炎上し、4人が死亡した事故で、軽乗用車は同市の30代女性の所有であることが県警への取材でわかった。30代の女性と同居する40代の夫、20代の息子、高校生とみられる10代の娘の4人と連絡が取れておらず、県警は死亡した4人はこの家族とみて身元の確認を進めている。
県警が4日、4人のうち女性とみられる2人を司法解剖した結果、死因は一酸化炭素中毒と焼死だった。遺体の損傷が激しく、DNA鑑定などで身元の特定を急ぐ。残る2人は5日、司法解剖をする予定。
事故は2日午後8時10分ごろ、郡山市大平町の信号機のない市道交差点で起きた。南進していた乗用車と東進していた軽乗用車が出合い頭に衝突した。軽乗用車側が優先道路だったという。県警は4日、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した福島市の会社員、高橋俊容疑者(25)を同致死の疑いで福島地検郡山支部に送検した。
出典:朝日新聞デジタル
- 2023年1月2日20時10分頃に事故発生。
- 高橋俊容疑者が運転する乗用車が優先道路を走っていた軽自動車の左側方に衝突。
- 軽自動車は横転し大炎上。
- 高橋裕容疑者に怪我はなく自ら119通報。
- 消防により約30分後に消火されたが車は全焼、同乗していた家族と見られる4人は死亡。
- 女性と見られる2人(30代妻・10代娘)の死因は焼死と一酸化炭素中毒。
- 残る2人(40代夫・20代息子)は5日に司法解剖予定。
- 県警は4日、高橋俊容疑者を過失運転致死の疑いで送検した。
事故現場の詳細
事故現場は福島県郡山市大平町。JR郡山駅がある市街地から4kmほど離れた真っ暗な田園地帯。地図の赤丸の交差点です。
拡大した航空写真がこちら↓。信号機や標識の一切ない交差点です。優先道路を走る軽自動車は緩い左カーブを抜けて交差点に差し掛かったところで左後脇に高橋俊容疑者の運転する乗用車に衝突されました。
↓は高橋俊容疑者の運転する乗用車から見た交差点です。
この交差点の右方向から左に向かって優先道路を軽自動車が走っていきました。
交差点には標識や信号はありませんが優先道路のセンターラインや高橋俊容疑者側の停止線があるのが分かります。
↓は事件後の現場写真です。写真中央の白い乗用車が高橋俊容疑者の運転するTOYOTA:ライズです。写真では分かりづらいですがボンネットが反り上がって開いてしまっているので相当な衝撃だったことが分かります。そして車のナンバーはなんと「55」。洒落にならないナンバーです。
現場には高橋俊容疑者の乗用車のブレーキ痕がなく、ノーブレーキで軽自動車に衝突しています。
左後脇に衝突された軽自動車はそのまま反対車線の縁石を越えて助手席側を下にして横転。衝突の衝撃によって漏れたと思われるガソリンに引火し炎上。目撃者からは5メートルほどの炎が立ち上っていたとのことです。
消防の到着後、炎は30分ほどで消し止められましたが、軽自動車は全焼し、中から4人が死亡した状態で発見されました。
恐らく事故の衝撃でドアが開かなくなったのか、横転後すぐに炎上し始めてパニックになって脱出できなかったのか。家族を助けようとして炎に包まれたのか。一家4人が亡くなった悲惨な事故です。
事故後、過失運転傷害の運転で現行犯逮捕された高橋俊容疑者ですが、4日に過失運転致死の疑いで送検されています。
事故後の地元民の声
郡山市大平町の市道交差点で車同士が衝突し軽乗用車の4人が死亡した事故から一夜明けた3日、地元住民からは「危ない交差点だとみていた。心配していた事故が起きてしまった」と残念がる声が上がった。
現場近くに工務店を構える池浦貴美夫さん(79)は「どちらが優先道路なのかは、地元の人でないと分かりづらいかもしれない。いつか事故が起きるのではないかと感じていた」と表情を曇らせた。
大平町地区で町内会長を務める伊藤好弘さん(75)は交差点の見通しの悪さを指摘し「交差点を車で走行中に何度もヒヤリとしたことがある」と振り返る。昨年は交差点でバイクの自損事故もあったという。 交通量が少ないためか、速度を上げて通過する車が多い上、角ののり面で視界が遮られがちになる。町内会は、視界を良くしようと2021年秋、のり面の草刈り実施を市に要望し、実現したことがある。
伊藤さんはさらに、「止まれ」の標識やミラーなどの設置を関係機関に働きかけられないか探り始めたところだった。伊藤さんは「二度とこのようなことが起こらないよう、近く市に対策を求めたい」と語った。
出典:河北新聞
地元住民からは、以前から危ない交差点でいつか大きな事故が起きると思っていたとの声が上がっています。今回の事故は、高橋俊容疑者の不注意も重なり、起こるべくして起こってしまった事故なのかもしれません。
事故原因はコリジョンコース現象か
事故原因の一つとして、警察によると、事故現場にブレーキコンがないことから、見通しの良い交差点で同じくらいの速度で走る車同士が互いに止まっている様に錯覚する、コリジョンコース現象により衝突した可能性があるとのことです。
他には高橋俊容疑者の居眠り運転や脇見運転などの可能性も考えられます。
高橋俊顔画像
今回の事故を起こした高橋俊容疑者の顔画像や、どの様な人物なのかリサーチしました。
しかし、高橋俊容疑者の顔画像はまだ報道されていません。TwitterやFacebookにも合致する情報のアカウントや顔画像はありませんでした。
↓は送検時の画像です。スモークで高橋俊容疑者の様子は全く分かりません。
顔画像は判明次第ついきしていきます。
高橋俊プロフィール
- 名前:高橋 俊(たかはし しゅん)
- 年齢:25歳
- 住所:福島県福島市泉
- 職業:会社員
高橋優容疑者の供述
高橋俊容疑者は事故後、「相手の車に気づかなかった」「亡くなった人に申し訳ない」と供述しているとのことです。
出典:NHK NEWS WEB
被害者の身元
- 夫:40代
- 妻:30代(軽自動車の所有者)
- 長男:20代
- 長女:10代
亡くなった4人は郡山市内に住む家族と見られていますが、遺体の損傷が激しくまだ身元は判明していません。
被害者親族のコメント「帰ってきて欲しい」
4日、事故現場に訪れていた親族の女性へのインタビューでは、「悲しいというかびっくりしちゃって、寝巻から聞いた時、寝巻パジャマのままだったんですけども、着替えるのやっと着替えて、あの震えていました。帰ってきて欲しいですね」と胸中を語っていたようです。
『1/11追記』被害者4人の身元が判明
1月2日の事故から9日、損傷が激しく難航していた被害者の方々の身元がようやく判明しました。
福島県郡山市で車同士が衝突し4人が死亡した事故で、亡くなった家族の身元がわかりました。 1月2日、郡山市大平町の交差点で軽乗用車と普通乗用車が衝突し、炎上した軽乗用車から4人の遺体が見つかりました。
警察は11日にDNA鑑定の結果を発表し、亡くなったのは、郡山市大平町の会社員・橋本貢さん(41)、妻のパート従業員・美和さん(39)、長男の地方公務員・啓吾さん(20)、長女の高校生・華奈さん(16)だったことがわかりました。 橋本さん一家は市内の飲食店で食事をして、自宅に帰る途中だったということです。
出典:福島中央テレビ
事故当時誰が運転していたのかは分かっていないとのことです。
また、長男の啓吾さん(20)は消防士で、11日に事故があった現場を訪れた先輩によると、啓吾さんは救助隊を目指していたといいます。
啓吾さんの消防士の先輩「何事にも真摯に向き合う明るい性格の後輩でした。彼は救助隊になりたいというでっかい夢がありました。夢をもつ同じ仲間だったので今回のことが悲しいとしか言いようががない。仲の良い家族だなと思っていた。」とコメントしています。
捜査関係者によると、ドライブレコーダーの映像などから、高橋俊容疑者は減速せず時速40-50kmほどで交差点に侵入したとみられており、実況見分などが進められています。
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