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大丸別荘社長の山田真はどんな人物?「取材にダンマリの謎」 

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福岡県二日市温泉にある老舗高級旅館の大丸別荘が、週1回以上行う必要がある大浴場の湯の入れ換えを年に2回しか行っていなかったことが分かっています。取材に対して「公表を控える」とダンマリを決め込んでいる社長の山田真はどんな人物なのか、なぜこの不祥事が起きたのかリサーチしていきます。

大丸別荘社長の山田真はどんな人物?

本来一週間に1回以上は行わなくてはいけない湯の入れ換えや塩素の投入を怠った大丸別荘を運営するは株式会社大丸別荘。社長は山田真となっています。こんな不誠実な対応をする大丸別荘のトップである山田真社長についてリサーチしていくと、顔や経歴などの情報はネット上には確認できませんでした。

山田真

今回の不祥事に対し、山田真社長は「当社の業務内容につきましては公表を控えさせていただいております」と朝日新聞の取材に文章で回答しているとのことです。

高級老舗旅館として利用客の期待を裏切ったことに対しての誠意が全く見られません。

旅館ホームページを確認しても、今回の不祥事へのコメントやお知らせ等は一切確認できませんでした。

この不祥事は昨年の8月から12月にかけて保健所が介入し調査や改善が行われてきました。その間臨時休業等もありましたがその痕跡も残されていません。ホームページの「お知らせ」には臨時休業のについてのコメントがあるはずですが確認はできませんでした。

営業再開後に削除されたのか、そもそもお知らせすら出さずに、キャンセル連絡等、個別の電話対応等で済ませたのか。

しかし、山田真社長の評判は、今回の一連の対応とはかけ離れたものでした。

【2013.7.29 喜左衛門ブログより引用】

ロビーは、優雅で素敵な空間です。
社長の山田真さんは、総支配人・料理長を兼任する謙虚で素晴らしい経営者です。
館内の無駄なく行き届いた配慮、料理も華美でなく美味しい逸品の心配り、どれも、苦労人の山田社長の経営哲学を感じます。

山田真社長は当時、総支配人と料理長を兼任。このブログの人物は山田真社長と交友があるのか、謙虚で素晴らしい人物、苦労人とたたえています。

そしてもう一つ、山田真社長と仕事の関係で挨拶する際に名刺を切らしていた山田真社長の後日対応について書かれたエピソードがこちらです。

© 2013 お客が増える☆プロダクション 村上 透

おわびの心と謙虚な文面。すばやい対応。
(省略)
便箋2枚にていねいに書かれた文字は、それだけで
(あ、すごいな、やっぱり)と思う力を持っています。

手紙から伝わる、学ぼうとする姿勢にもまいりました。
あれほどの宿の社長でも勉強するのか、と一瞬思いましたが、
逆ですね。
勉強している社長だからこそ、あれほどの宿を維持できる。
そうに違いありません。

こちらもやはり謙虚で誠実な山田真社長の人となりが伝わるものでした。自社の不祥事に対し「公表を控えさせていただく」とダンマリを決め込んでいる人とは思えません。なぜ今回の不誠実な対応になってしまったのでしょうか。

どうしても今回の不一連の祥事や、それに対する山田真社長の対応と一致がしません。

大丸別荘社長の山田真「取材にダンマリの謎」

2013年にはまだ山田真社長が大丸別荘の総支配人兼料理長出会ったことが確認できましたが、現在の大丸別荘の運営状況はどうなっているのでしょうか。

調べてみると、ホームページにはスタッフの紹介はなく確認できませんでしたが、2019年のグットライフマガジンに総支配人を紹介するページが公開されていました。(※ここで紹介されている総支配人が現任かは不明です)

総支配人

この記事で紹介されているのは総支配人の外木場大倫さんです。年齢はまだ若く30代くらいに見えます。

総料理長・総支配人を兼任していた山田真社長から、2013年から2019年の間に総支配人を引き継いだのでしょう。

今回の不祥事は2019年以前から行われており、いつからかは不明とされています。由緒正しい老舗の高級旅館が、実質的現場のトップが変わり、ホスピタリティが忘れられていった結果なのでしょうか。

浴場の湯が入れ替えられていなかった不祥事は、保健所とのやりとりを通して発覚しているため、完全に社長や支配人クラスの指示があったともの思われます。謙虚で誠実な人物と評判の良かった山田真社長はなぜ、お客さんを裏切る行為を行ったのでしょうか。

今回の不祥事に対する報道を受けて、真実の発表、謝罪はされるのでしょうか。

関連記事:山田真大丸別荘の前社長自殺!「怖い怖いと怯えていた」文春記事がひどい

大丸別荘不祥事の概要

【旅館側の説明、保健所が見破った矛盾】

 問題発覚の発端は、大丸別荘で昨年8月、基準値の2倍のレジオネラ属菌が検出されたことだった。この際、旅館側は保健所に、3年間の保管が義務付けられている浴場の管理簿を示し、完全換水を週1回実施していることや1日2回測定している塩素濃度は基準値を満たしており塩素注入は適正だったと説明。浴場利用を一時休止、洗浄などした後、同月中に営業を再開した。また、10月下旬の自主検査結果で、菌が検出されていない旨も届け出た。

 ところが、翌11月に保健所が再検査したところ、今度は基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌を検出した。保健所はその際に塩素濃度も測定して濃度が基準値を下回っていることや、完全換水にかかる実際の時間が約9時間であることを確認。7時間で完了するとしていた大丸別荘の矛盾を追及し、詳しく衛生管理態勢などを調べた結果、管理簿に記載された内容や数値が虚偽であることを大丸別荘が認めた。少なくとも2019年以降、違反状態が続いていたとしており、それ以前については確認ができない状況だという。

 県は換水や塩素注入の違反について、昨年12月26日付の文書で改善を指導した。また、公衆浴場法は調査への虚偽報告に「2千円以下の罰金」を科すと罰則を定めており、県は適用できるか確認している。

 大丸別荘は再び浴場の営業を休止して態勢を見直し、昨年12月下旬から営業を再開している。

出典:朝日新聞

大丸別荘 旅館概要

  • 社名    株式会社 大丸別荘
  • 所在地   福岡県筑紫野市湯町1丁目20-1
  • TEL    092-924-3939
  • 年商    10億円
  • 事業内容  旅館ホテル、料亭
  • 創業年         慶応元年(1865年)/ 創業160年
  • 社員数   100名

【追記】山田真社長の不祥事への返答

朝日新聞の取材に対する山田真社長の回答が公表されました。

1月下旬の朝日新聞の取材に対し山田社長は、「認識が甘かった。」「私の指示でやった。」と塩素を投入していなかったことについて自身の責任を認めました。

また塩素を投入していなかった理由については、「塩素の匂いが嫌だった。」「塩素を入れる法律が施行される以前から風呂はあるわけで、我々は子供の頃から入っていた。」と持論をかたっていたとのことです。

大丸別荘は代々家族経営という情報もあり、山田新社長は子供の頃からこの旅館のお風呂に入っていたのでしょうか。衛生管理が厳しくなり塩素を入れなくてはいけなくなりましたが、生粋の温泉付きには塩素は不要なものだったのかもしれません。

しかし、100歩譲ってもお湯の入れ替えは適切に行っていて欲しかったですね。

現在はお湯の入れ替えはスケジューリングされ、塩素の投入も規定通り行われているとのことです。

とらでぃふぃMAGAZINE

コメント

  1. 通りすがり より:

    公衆浴場法
    第九条 第六条第一項の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告を(中略)した者は、これを二千円以下の罰金に処する。
    (※第六条 都道府県知事は、必要があると認めるときは、営業者その他の関係者から必要な報告を求め、(中略)ることができる。)

    信用損失や客離れは当然として、罰則が2,000円の罰金って桁間違いかと思い調べたらその通りだった。痛くもかゆくもない罰金、交通違反同様に見直しが必須。

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