兵庫県神戸市西区で起きた母親の監禁と息子の死体遺棄事件。
事件当初は謎だらけであった穂坂沙喜容疑者とその家族の、生活実態や生い立ちが徐々に判明してきました。
この記事では
- 穂坂一家の家族構成
- 穂坂沙喜兄弟の生い立ちまとめ「愛を知らない子供たちの復讐?」
- 穂坂沙喜(長女)
- 穂坂タカシ(長男)
- 穂坂大地(次男)
- 穂坂朝美(次女)
- 穂坂朝華(三女)
について、真相に迫りながら分かりやすくまとめていきます。
穂坂一家の家族構成

上の図から穂坂一家の家族構成を見ていきます。
- 父…名前や年齢、いつまで一緒に生活していたのかなど全く情報がない。
- 母:穂坂由美子(57)…同居の子供4人から3ヶ月間に及ぶ断続的な暴行監禁を受けていたが、自身も子に対して虐待を行なっていた。
- 長女:穂坂沙喜(34)…5人兄弟の一番上の長女。亡くなった修くんの母親。未婚のシングルマザー。
- 長男:穂坂タカシ(33)…上から2番目の長男。長男のみ別の場所に住んでいて今回の事件後、連絡は取れている。
- 次男:穂坂大地(32)…次男の大地が同居し始めてから亡くなった修くんへの暴行が始まった。
- 次女:穂坂朝美(30)…三女とは双子。母親の由美子には可愛がられていた。
- 三女:穂坂朝華(30)…次女と双子。同じく母親の由美子には可愛がられていた。
- 息子:穂坂修(6)…長女の沙喜の一人息子。父親は戸籍上確認できていない状態。
神戸市西区の住宅には祖母・長女・次男・次女・三女・修くんの6人暮らしでした。
穂坂沙喜の父親である祖父は今回の事件に関する証言の中では、情報が全く出てこない人物で少なくともここ十数年は一緒に住んでいないものとみられます。
そして穂坂沙喜の夫については、戸籍上確認できなかったという報道があり、未婚のシングルマザーなのか、父親が誰だかわからないという可能性も考えられます。
住人の証言からも穂坂沙喜の夫についての情報は出ていません。
穂坂沙喜兄弟の壮絶な生い立ちまとめ「愛を知らない子供たちの復讐?」

実の母親を3ヶ月もの間、断続的に監禁し暴行を加えてきた穂坂4兄弟。
食事は定期的に食べさせていたようですが、押し入れに鍵をかけ一定時間閉じ込める、鉄パイプなどで暴行を加えるということを数十回繰り返していました。
事件発覚当初は母親を監禁・暴行、そして子供を遺棄した異常性が注目された兄弟ですが、その裏にはこの兄弟たちが母親から受けていた虐待の過去がありました。
下の画像はツイッターのインフルエンサー滝沢ガレソ氏に寄せられた、穂坂沙喜容疑者の同級生の情報提供です。
次男の穂坂大地が小学校1年生から、穂坂一家が現在の神戸市西区の住宅に引っ越す中学一年生まで、同じ学校の同級生だった情報提供者は、自身も親から虐待を受けていた過去があり、穂坂大地に対して仲間意識があったといいます。

【滝沢ガレソへの情報提供内容まとめ】
- 穂坂一家は学内では有名で、親からは「近づくな」と言われていた。
- 子供を鉄パイプで殴る、家の外に放り出す、食べ物を与えず新聞紙を食べていた。
- 一番下の次女・朝美と三女・朝華は母親から可愛がられていた。
- 長男のタカシと次男の大地は真っ当に育てられていたら普通学級でも生活できるレベルだったが、親が仲良し学級(特別支援学級)に入れたがっていたという噂があった。それは支援金をもらうためだったかもしれない。
- 大地は素直で情報提供者と仲が良かったが、乱暴な面もあった。小学6年生の時に階段の上で足を引っ掛けて転ばせた女の子が流血する怪我をしてしまい大騒ぎになった。その件がきっかけで穂坂一家は逃げるように転校して行った。
さらに、穂坂一家が以前住んでいた市営住宅の近隣住人の証言をまとめます。
- 穂坂兄弟は小学校時代、毎日のように母親から言葉の暴力を受けていた。
- いつも家では母親が怒鳴り散らす声が聞こえていて、子供は泣いてじっと耐えていた。
- 長男のタカシと次男の大地は、怪我をしていたり家から放り出されていて何度か自宅(住人の家)にかくまったことがある。
- 周りの子供は親から「穂坂家に近づくな」と言われていたため、穂坂兄弟には友達はいなかった。そのためいつも兄弟だけで公園で遊んだりしていた。
このように、穂坂兄弟が虐待を受けていた過去をしる住人たちは「可哀想な子供たちだった。母親は家から出てくることもなく、父親はいなかった。母親の彼氏のような男が来ていたが、子供と一緒のときは見たことがない。食事くらいは作ってもらえていただろうが、掃除や洗濯は沙喜らがやっていていつもゴミ出しする姿を見ていた。」と、穂坂兄弟の虐待を受けていた悲惨な生育環境に、一定の同情心もあるように思います。
こういった「親の愛を知らずに育った」子供達が成長して大人になり、パワーバランスが逆転したことで、自分たちが受けた仕打ちを母親に復讐として行動したのか。
それとも、母親が自分たちした仕打ちと同じように、修くんへの虐待があったためそれを守ろうと監禁という行動にいたてしまったのか。
穂坂沙喜容疑者は、修くんをスーツケースに入れて遺体を遺棄したことについては認める供述をしています。
大地容疑者が現在の西区の集合住宅で同居を始めてから一家の様子がおかしくなっていったという証言もあるため、大地容疑者が修くんの死亡に深く関わっている可能性もあります。
穂坂大地が同居してからの一家の生活実態については下の記事をどうぞ。
穂坂兄弟の生い立ちは明らかになったものの、今回の事件の
- なぜ母親の由美子さんを監禁・暴行したのか
- 修くんはなぜ死亡し、遺棄しなければいけなかったのか
この2点については未だ警察の調べが進められている状況です。
【追記】主犯格・穂坂大地の残虐性に住民も引いていた

昨年に次男・大地が同居するようになってから一変したという家族。
その穂坂大地と長男タカシの暴力性は、幼少期から目に余るものがあったようです。

長男も次男の大地くんも粗暴で、投石や女の子に殴る蹴るなどの暴力を振るうだけでなく、飼っていた雑種犬を木の棒で叩いたりしていましたよ。キャンキャン鳴いて必死で逃げる犬を、ヘラヘラ笑いながら兄弟で叩いてたんです。まだ2人とも小学校高学年くらいでしたけど、その残虐性には大人の私でも引いてしまいました。母親から虐待を受けていることも有名でしたから、問題児だけど可哀想な子たちって印象でした
さらに他の住人からは、家に向かって石を投げられたりして注意をしたことがあるが、悪いことをしていると理解していない反応だったと言います。
幼少期から母親に虐待を受けて育ち、善悪の判断や、相手の気持ちを理解するということが欠如してしまっているのかもしれません。
しかし、穂坂兄弟は障害者手帳を持っているという報道も出ていますが、警察が実名公表に踏み切っていることもあり責任能力はあるものと考えられています。
穂坂大地に結婚歴(現在は別居しているが、離婚しているのか、子供がいるのかは不明)もあり、相応の生活能力はあるのでしょう。
今回の一連の事件は、穂坂大地容疑者が家族の中で支配的な位置にいたと言われているので、主犯格として主導していたようです。
また新たな情報が入り次第追記していきます。