日本共産党は、党京都府委員会所属の鈴木元氏(78)を除名したことが報じられました。
鈴木元氏は1月に「志位和夫委員長への手紙」を出版し、志位党首の辞任や党首公選制の導入など党改革の必要性を主張していたため、『分派活動』と認定されたためである。
しかし、委員会の承認が必要であるはずの除名処分が、委員会の承認を得ずに強行されたと言う情報がリークされています。
鈴木元の除名は手続き違反の強行だった!

2月に引き続き2人目の共産党の党員除名処分騒動。
2月に除名されていたのは松竹伸幸氏で、今回除名処分を受けた鈴木元氏同様に党首の公選制などを訴えていた。
2人目の相次ぐ除名処分に世間からは、志位党首の党内での異論を許さない「粛清」と言われています。
今回の除名処分騒動の裏で、除名処分に必要な中央委員会での承認手続きが適切に行われないまま、あたかも承認されたように見せられている疑惑が浮上しています。
その証拠となるツイートがこちらです。

本日夕刻に鈴木元氏宅に投函された除名通知。
奇妙なのは、「(除名処分を)3月16日に中央委員会がこれを承認し確定しました」とあること。
京都府委員会の査問は昨日午前。本日中央委員会総会は開かれていない。200人以上いる中央委員の承認を得ているはずがない。
早くも手続き違反が明らかに。
写真の通知文書は鮮明さに欠けているためはっきり読むことはできませんが、前段4行ほどの、委員会が除名を承認した旨の文章はなんとか読めました。
共産党の「委員会」という組織構成を開設したわかりやすい図がありました↓

共産党のピラミッドは、下から支部委員会、地区委員会、都道府県委員会、その上に中央委員会という形で構成されています。
今回のリーク情報は、この中央委員会で承認を得なければ裁決できないはずの除名処分が、委員会が回刺されていないにも関わらず、承認を得たことになっているというものです。
確かにリーク情報の通りであれば、ルール違反の除名処分ということになります。
しかしこれに対して他のツイートが除名手続きの解釈について補足していました。
鈴木元氏の除名は志位党首の「鶴の一声」だった⁉︎


この図を解すると、常任幹部会や幹部会も、
「中央委員会」と言える仕組みになってしまっていると解せます。
さらに言えば、委員長が機関なのであるのならば、委員長1人の承認だけでも、「中央委員会の承認」と言っても嘘ではないと解せます。
このツイートの解釈だと、志位委員長の一存で、委員会での承認を得ずに強行できることになりますね。
本来の承認を得ずに不正されていたというのも問題ですが、どちらかと言うと志位委員長の一存でなんでもできてしまうことの方が恐ろしい。共産党の闇は深いです。
日本の北朝鮮。
鈴木元氏「納得できない処分」と抗戦の構え
除名を通達された3月16日に、鈴木元私は自身のfacebookを更新しています。
党からの除名処分に対し「納得できない処分」として、近く記者会見を開く意向を明かしています。

共産党、今日3月16日、私・鈴木元を除名した。
除名の理由は主として私の本を巡っての問題である。つまり私の本が「党攻撃を書き連ねている」と言う主張と、出版を巡って私と松氏とが分派を構成していたというものである。
昨年から今年の1月にかけて共産党にかかわって4冊の本が出版された。どれも反共でも財界をスポーンサーとした共産党を陥れる類の本ではない。反動化する日本の政治状況下、共産党がこれ以上後退しないように、その改革方向を差し示そうとする本である。その著者の一人である私・鈴木元を除名処分して葬ろうとすることは許されない。このフェイスブック見ている方々の応援と共産党中央委員会へ除名撤回を求める抗議をお願いしたいです。またこの暴挙は一斉地方選挙で国民の大きな批判を受け共産党の後退を生む危険がある。なぜ今頃、私の除名処分など行なって党の危機を生むようなことをするのだろうか。志位委員
長ら共産党指導部の責任が問われる。
処分は決定した組織の一級上級が承認して確定する。つまり私の場合は府委員会(実際は常任委員会)が決定し、一級上級の中央委員会(実際は常任幹部会)が承認
しなけれはならない。つまり中央委員会が責任を問われる問題なのである。
私は明日17日、急遽東京へ出かけ午後3時から抗議の記者会見を行うことにしている。明日朝から場所を抑えマスコミに連絡することにしている。ところで今回の除名処分、不可解なことがある。松氏の除名処分は京都南地区常任委員会が決定し、京都府委員会常任委員会が承認した。
ところが私の除名処分文書では「京都府委員会常任委員会は3月15日、鈴木元氏の除名処分を決定し、16日中央委員会が承認し確定しました」と書かれてある。つまりこの場合、中央委員会とは何を指しているのかということである。まさか中央委員会総会を開催して承認したわけではないだろう。通常は良くない
が常任幹部会が代行している。ところがここでは常任幹部会と言う名前はない。通常、常任幹部会は月曜日に開催されている。それで私は20日の月曜日に承認
決定し、21日の「赤旗」で発表するのだろうと予測していた。ところが今日16日に決定したとしている。しかし臨時の常任幹部会が開催された気配はない。それでは中央委員会とは誰を指しているのであろうか。中央委員会は明らかにする責任がある。私の周りでは規律委員会ではないかという人がいた。28回党大会
決定の機構図を開いて見た。しかしそこには規律委員会という言葉がない。もしもそのような機構図にもない組織が中央を代表して承認・決定をするのかということが問われる。そして志位委員長など指導部はそこに参加したり関与したのであろうか。明確にする必要がある。私は15日の京都府委員会常任委員会に出席し、共産党の言い分を批判した。明日の記者会見でそれを明らかにし、このフェイスブックでも暫時公表していくことにする。
鈴木元氏プロフィール

- 鈴木 元 (すずき はじめ)
- ジャーナリスト
- 1944年生まれ
- 大阪府東住吉高校卒業
- 立命館大学経済学部卒業
- 18歳で日本共産党に入党。日本共産党京都府委員会専従職員、学校法人立命館 総長理事長室室長、かもがわ出版取締役などを歴任。
- 2023年1月に著書「志位和夫委員長への手紙」の中で、志位日本共産党委員長の辞任や党首公選制の導入を主張。
- 3月16日に共産党で規約されている「分派活動」と認定され、共産党員の除名処分を受ける。
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