3300人ほどから200億円を騙し取ったとして、投資コンサルティング会社「FRich Quest(フリッチクエスト)」の社長・森野広太容疑者(38)ら8人が詐欺の疑いで逮捕されました。森野広太容疑者の経歴や人物像をリサーチしていくと、メディアにも数多く取り上げられた輝かしい経歴とは真逆の最低なペテン師像が浮かび上がってきました。
森野広太容疑者の経歴「慶應卒のエリート」
- 1984年 神奈川県生まれ
- 2002年 神奈川県立大和高等学校 卒業
- 2008年 慶應義塾大学SFC 総合政策学部 卒業
- 2008年 株式会社ドン・キホーテ 入社
- 2011年 FRich Quest 設立
- 2016年 FRich Quest株式会社 法人化 代表取締役就任
- 2017年 FRich Quest株式会社を現在の新宿区のビルに移転
神奈川県立大和高校は県内でもトップクラスの進学校です。森野広太容疑者は幼少期からお金儲けに興味があり高校生の時には引っ越し屋のバイトで稼ぐようになります。
元々頭がよくスペックの高い森野広太容疑者はバイトながらに仕事の効率や成果を求めて貪欲に努力していったといいます。その結果が高く評価され慶應義塾大学に進学後は学生生活を送りながら引っ越し屋で正社員として働いていています。
慶應湘南藤沢キャンパスにある総合政策学部を卒業しドンキホーテに入社。ここでも大きな売り上げ実績を作り活躍します。
森野広太容疑者の転機は2011年3月に起きた東日本大震災。形あるものが一瞬で失われる光景に衝撃を受け本当の豊かさを追求するために一念発起して独立企業を決心します。
2011年9月に個人事業主として資産経営コンサルティング『FRich Quest』を設立。
事業拡大に合わせ2016年には『FRich Quest』を法人化しています。
これだけを見ると志をもって起業した努力家のように見えますが、報道では詐欺容疑がかけられているのは2016年からです。この法人化のタイミングで何があったのでしょうか。
森野広太容疑者の人物像をさらに深掘りしていきます。
森野こうた容疑者のプロフィール
- 森野広太 (もりの こうた)
- 1984年生まれ 38歳
- 神奈川県出身
- 好きな食べ物:自分で作ったカレー
- こだわり:人一倍ではなく、何十倍も努力すること
- 趣味:仕事、運動、知見を拡げる事
- 特技:数字。人の思いつかない事を思いつく事。ビジネス。敵を作らない事。
- 休日の過ごし方:家族と過ごす、休日でも仕事家族構成は不明
- 座右の銘:万燈照国(ばんとうしょうこく)
森野広太容疑者の家族構成についての情報はありませんでしたが、独身の可能性が高いです。
座右の銘にある『万燈照国(ばんとうしょうこく)』のもとは、一燈照隅万燈照国(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)という天台宗の開祖・最澄言葉で、”一人ひとりが自分の身近の一隅を照らす。それだけでは小さい灯りかもしれないが、そのひと隅を照らす人が増えていき万の灯りとなれば、国全体を照らすことができる”という意味の言葉です。
メディアにも数多く出演している森野広太容疑者ですが、メディア出演時にも”社会貢献”や”国を変える”というようなメッセージを残しています。しかし実態は被害者から集めた資金で私腹を肥やす、とんだペテン師でした。
森野広太容疑者の出演メディア
- ビジネス雑誌「Qualitas」:森野広太容疑者のオンラインのインタビュー記事とオフィス紹介記事
- NEXT ELA LEADER’S:森野広太容疑者の紹介ページ
- 藤井サチ司会のTOKYO MX 「HISTORY」:森野広太容疑者の特集記事
- 次世代のかっこいい大人たちを紹介するLeaders Style:森野広太容疑者の特集記事
- KENJA GLOBAL:森野広太容疑者の記事と動画
- シゴト手帖(TOKYO MX & NIKKEI CNBC):森野広太容疑者の動画と記事
- 未来企業(TOKYO MX):動画と記事
- TBSラジオ「テンカイズα」:森野広太容疑者の出演動画
- TBSラジオ「INNOVATIVE LOUNGE」:記事
数々のメディア出演を果たしていますが軒並み情報は削除されており現在は閲覧できなくなっています。これだけのメディア露出があれば怪しい投資話を信用してしまう人の気持ちもわかりますね。
Twitterの反応
TBSラジオ テンカイズ@TBS_TENKAIZUは、2021年に、フリッチクエスト社長の森野広太容疑者を出演させて、フリッチクエストの太鼓持ち記事を配信した。これが結果として、TBSがフリッチクエストにお墨付きを与えた格好となり、投資勧誘に利用されて、詐欺被害拡大につながった。https://t.co/GC3CL1h14E
— nyn3ma (@nyn3ma) February 9, 2023
ちなみに、今騒がれてる強盗、詐欺事件よりもっとやばいのがフリッチクエストだよ。
ルフィより森野の方がやばいよ。— まるふぉい (@Mr_nibo) February 8, 2023
森野広太って慶応かぁSFCだけど笑
官僚のコロナ給付金詐欺のやつも慶応だし、慶応野球部の監督の息子かなんかもそうだし、Mr慶応レイプ魔もそうだし、慶応大学の犯罪目立つよな#ミヤネ屋— らぱいっち (@raapaa1111) February 9, 2023
フリッチクエスト投資詐欺事件の概要
総額200億円にも及ぶ巨額の投資詐欺を行なった森野広太容疑者らフリッチクエストの8人。事件の概要はこちらです。
【架空の投資話 社長ら8人逮捕 若者中心に約200億円集金か】
「海外のファンドに投資すれば毎月4%の配当を受け取れる」などとうたった架空の投資話で金を集めていたとして、東京のコンサルティング会社の社長ら8人が詐欺の疑いで逮捕されました。
警視庁は20代から30代の若い世代を中心におよそ200億円を集めていたとみて全容の解明を進める方針です。逮捕されたのは東京のコンサルティング会社「FRich Quest」の社長、森野広太容疑者(38)と会社の従業員などあわせて8人です。
警視庁によりますと社長らは「インド洋の島国セーシェルにあるヘッジファンドに投資すれば毎月4%の配当を受け取れる」などとうたって、おととし10月ごろから去年1月ごろまでの間に埼玉県の20代の男性など4人から出資金の名目であわせて5680万円をだまし取ったとして詐欺の疑いがもたれています。
社長らは、勧誘の際に「資金は全額ヘッジファンドに送金し、運用する。3割をFXなどに投資して積極運用をするが、残りの7割は国債や保険商品など保全運用をするのでこの部分は途中解約でも必ず返金する」などと説明していたということです。
ところが、警視庁の調べで、実際には、資金はファンドに送られていなかったことが分かったということです。警視庁は社長らが20代から30代の若い世代を中心に全国の3000人余りからおよそ200億円を集めていたとみて、全容の解明を進める方針です。警視庁は8人の認否を明らかにしていません。
「FRich Quest」に1000万円余りを預けたという関東地方の30代の男性がNHKの取材に応じました。男性は3年ほど前に知り合いからこの会社を紹介されたということで、「当時は『老後2000万円問題』が話題になっていて、不安にかられていた。元本の7割は必ず保証すると説明され、安心して出資を決めた」と話しました。当初は毎月、配当として現金を受け取っていたということですが、去年1月ごろ、突然、会社側から「当局から指導を受けて業務が行えない状況となった」というメールが届き、その後、配当が止まったということです。男性は「会社に電話してもつながらず、オフィスを訪ねるともぬけの殻になっていた。自分も未熟だったが、だまされたと感じている。お金は返してほしい」と話していました。
警視庁によりますと、この会社は、2016年の設立から強制捜査が入った去年1月までの6年ほどの間におよそ3300人から金を集めていたということです。このうち20代がおよそ1000人、30代がおよそ900人で、20代と30代の若い世代が全体の3分の2ほどを占めているということです。
捜査関係者によりますと、客の一部を「スクール生」などと呼んで新たな客の勧誘も担わせていたということで、投資に関するイベントやSNSなどを通じて若い世代を中心に拡大させていたとみられるということです。警視庁によりますと、社長らは、知人の紹介や異業種交流会、それに、SNSで知り合った人などに勧誘していたということです。その際、「資金は全額インド洋のセーシェルにあるヘッジファンドに送金し、運用する」としたうえで、「出資金は1年満期で解約すれば全額が返金される。途中で解約した場合でも7割は返ってくる」などと説明していたということです。客には日本語訳のない2種類の英文の書類に署名させ、ファンドとの間で契約を結んだように装っていたということです。
一方で、このほかに契約について記したパンフレットなどはなく、社員どうしや出資者とのやり取りは一定の時間が過ぎると自動的にメッセージが消える秘匿性の高い通信アプリで行われていたということです。警視庁は勧誘の内容などの記録を残さないことで出資者とのトラブルを避ける狙いがあったとみて調べています。
出典:NHK NEWS WEB
- 詐欺容疑で逮捕されたのは東京のコンサルティング会社「FRich Quest」の社長、森野広太容疑者(38)と会社の従業員などあわせて8人
- 20代から30代の若い世代を中心に全国の約3300人から、およそ200億円を集めていた。
- 出資額の7割を返金保証し月利4%という謳い文句。
- 客の一部が勧誘役を担い、SNSなどを通じて若い世代に被害が拡大。
- 社員同士や出資者とのやり取りは一定期間でメッセージが消える秘匿性の高いアプリを使用し証拠隠滅。
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