中古車販売のビッグモーターが修理車両の保険金不正請求が問題となり「もうヤバいのでは?」と話題になっています。
内部告発により発覚したこの問題は、国土交通省も調査に乗り出す形となり、会社はこのまま潰れてしまうのか、それとも復活していくのか、今後の展開がどうなるのか注目が集まっています!
そこでこの記事では、
- ビッグモーターの保険金不正請求問題
- ビッグモーターが潰れると言われる理由3選!元幹部社員が暴露
- ビッグモーターは今後どうなるのか
以上の内容でわかりやすくまとめていますので是非ご覧ください。
ビッグモーターの保険金不正請求問題

以前から、パワハラや不正車検等の問題が頻発していたビッグモーターですが、今回注目を集めている保険金不正請求問題の概要についてまとめます。
修理車両を故意に傷つけ修理費を水増し請求
中古車販売を行うビッグモーターは修理工場を展開しており、そこで受け入れた修理車両を、損保会社に高く保険料を請求し差額を利益にするために故意に車を傷つけるなど、修理箇所を増やしていました。
- ヘッドライトのカバーを割る、ヤスリで傷を付ける
- ドライバーでタイヤをパンクさせる
- ヤスリやドライバーで車体に傷を付ける
- ゴルフボールを靴下の中に入れて車体を叩き傷を付ける
- 部品交換時、新品との取り替えで請求しリサイクル品を使用
- 実際には行っていない作業を請求
こういった不正が企業全体で行われ、不正行為が常態化していました。
一度も表に出てこない兼重宏一前副社長が現在どこに逃げているのかまとめました!下の記事へお進みください。
原因は以上に高いノルマ設定
この不正が起きた根本原因は店舗に求める異常に高いノルマの設定と、それに従わなくては社内で生きていけない企業体質がありました。
作業員一人当たりの平均粗利ノルマというものが設定されており、不正をしなければ到底達成できないものだったと言われています。
このような異常に高いノルマ設定と、達成しなければ上司からのパワハラが待っているという悪循環で、今回の不正に加担した社員が4割近くにのぼるという驚愕の結果となっています。
保険会社の「協定」という現地照会がなくなっていた
そして、これらの不正がまかり遠てしまっていた原因として、保険請求時の損保会社との「協定」という現物確認が行われなくなっていたという実態があったようです。
本来であれば保険請求後に、損保会社と修理会社との間で、請求と実際の修理内容が適切かどうかの現物確認があります。
この確認作業がなくなっていたために、写真のみでの修理箇所の確認で不正が見抜けなくなっていたという問題点があったそうです。
さらには、ビッグモーターの保険請求額の高さは異常なことから、損保会社側も気づけたはずではという疑問の声が上がっています。
そのため、一部の損保会社はビッグモーターと癒着し、不正請求を受け入れていたのではないかと言われています。
ビッグモーターの対応

ビッグモーターは上記の内容をホームページに掲載しています。
2023年の1月に設置された外部専門家による特別調査委員会から、7月5日に「調査報告書」を受領したとされるビグモーターは、7月18に今回の騒動に対して、
- 兼重宏行社長の報酬全額を1年間返上
- 副社長や専務らも報酬の10-50%を3ヶ月返上
という発表をしています。
また、再発防止に取り組むとしていますが、経営陣の刷新はなく現状のまま運営を行なっていくとのことで批判の声が噴出しています。
ビッグモーターが潰れると言われる理由3選!元幹部社員が暴露

行なっていた不正の悪質性や現在の会社としての対応の不十分さに、ビッグモーターがこれからどうなっていくのか注目されています。
その中でも、もうビッグモーターは潰れるのではないかという声も大きくなっていますね。
ビッグモーターが潰れるといいわれる理由を、元ビッグモーターの取締役も務めたBUDDICA(バディカ)社長の中野勇作氏の証言などをもとに、3つ紹介していきます。
【元ビックモーター取締役・BUDDICA中野勇作社長】

「忖度無しの車屋社長」としてYouTubeでの登録者数も17万人を超える、中古車販売BUDDICA(バディカ)社長。
中途でビッグモーターに入社し1年半で店長に就任、その後も営業本部長・取締役などの役職を最年少で歴任し2017年に独立。現在のBUDDICAを設立
①国土交通省が介入することで重い行政処分
国土交通省としては、今般の報告書に係る事案に関して、道路運送車両法に違反する疑いがないか、今後、同社からヒアリングを行うこととしており、その結果を踏まえ、適切に対応していきます。(中略)もしそういうことがあったとしたら言語道断の話だと思います。我々も直接会社からヒアリングを行って、適切に対応していきます。
東洋経済
国土交通省がビッグモーターに対し調査を行うと明言したことでかなり緊迫感が増しています。
すでに車検不正などでも、「民間車検場の指定取り消し処分」を受けるビッグモーターの工場が出てきています。
今後、国土交通省の内部調査が入り処分が出るとなると、事業停止のような、かなり重い処分がくだることも予想されています。

(国土交通省が動いていることについて)やるよ・・もうこんだけあったらやらんわけいかんやろうし。今もう詰んでるよ。
②報道が過熱「副社長のヤバいパワハラ証拠がどんどん出てくる」
国土交通省が動き出したことでビッグモーターはようやくホームページに謝罪文を掲載し調査報告を一部公開しました。
これにより報道機関も重い腰をあげて、一気に報道が過熱してきています。
元従業員や、現役の店長といった役職社員までもメディアに内部告発するようになり、まだ明るみになっていない不正がこれからどんどんと出てくることが予想されます。
今までの不正問題ではメディアで大きく取り上げられることはなく客離れは起きませんでしたが、今回の保険金不正請求は重大な社会問題にまで発展しているため、客離れは避けられない状態といえます。
そして何よりも、社長の息子である副社長の兼重宏一氏のパワハラが酷かったそうです。
社長から息子の副社長に経営の実権が世代交代されてから、さらに利益を追い求める経営体制になり、どんどんエスカレート。
これを機に会社に見切りをつけ辞めていった社員が、中野氏を皮切りに後を絶たなかったそうです。



(実質経営が)息子さんになってからみんな辞めた。俺もそう。みんな言いにくいからはっきり言うけど。有名だよ息子さんがやってきたことは、いっぱいあるじゃん。パワハラじゃなくて脅しレベル。スクショ持ってる人めっちゃおると思う。これからどんどん出てくると思う。辞めた人がいっぱい持ってるから。
副社長からはパワハラを超えた脅しレベルのLINEが送られてくることもあり、多くの辞めていった元社員は証拠のスクショを持っているため、これからそういった内情も報道されてくるだろうということです。
そうなるとビッグモーターは今よりも厳しい状況に追い込まれていくことになります。
副社長の兼重宏一氏についての記事はこちらをご覧ください!


④自浄作用が効かない



現経営陣全員退任で社名変更くらいしないと変わらない。みんな潰れてくれって思ってる。消費者が許さない。このまま社長やりたいと思って残るなら無視だと思う。
今回のビッグモーターの対応は経営陣の報酬カットのみに留まっており、今まで不正が起きる環境を作り上げてきたといわれる本部職員はこのまま居続けると言いう構造に中野氏も「もう呆れた」と、健全化への道は期待できないと語っていました。
上場していない親子経営のオーナー会社であるため、基本的に自分の会社を赤の他人に譲るという考えはないのかもしれません。
社長が退任し息子である副社長が社長に就任するのではという動きも噂されていますが、中野氏が証言すように、副社長が元凶とも言われている状況の中で、改善への道筋は立たない可能性が高いといえます。
ビッグモーターは今後どうなるのか
中野氏の語った証言をもとにビッグモーターが潰れると言われる理由3選をご紹介しましたが、現状から予測するビッグモーターの今後は潰れる可能性も十分に考えられる非常に厳しい状況といえそうです。
さらには「犯罪」として刑事事件に発展していく可能性もあると言われており、ユーザーからの責任追及の声も高まっていくことが考えられます。
国土交通省からどのような処分が出され、経営陣の対応がどうなっていくのか、今後の展開に注目です。